Facebookから広告を取り下げる企業が相次ぎ、マーク・ザッカーバーグ氏に72億ドルの損害を与え、金曜日には8.3%、月曜日には1%のFacebook株価が値下がりした。
IronFXは、Facebookに600億ドルの損失が発生したと予想
一連の大手企業がFacebookから広告を取り下げた結果、マーク・ザッカーバーグ氏に72億ドルの損害を与え、金曜日に8.3%、月曜日に1%のFacebook株を下落させた。この2日間の下落により、Facebookの時価総額は約600億ドル減少した。
スターバックス、ペプシ、コカコーラ、ディアジオ、ユニリーバ、ベライゾンはFacebookがヘイトスピーチやフェイクニュースのポストを削除しなかったと主張し、Facebookの広告をボイコットした。コカ・コーラ社は、SNSでの全広告を30日間取りやめると発表した。水曜日、500社以上の企業がボイコットに参加し、マーク・ザッカーバーグ氏は来週早々に企業の代表者やボイコット主催者と会談することで合意している。
IronFXはSNS上でFX取引に関する投稿を続けているが、ネット上の人種差別に断固として反対している。
Facebookは大手企業からのボイコットに対してコメントした
マーク・ザッカーバーグ氏は、Facebookは投票活動に関するすべての投稿にラベルを貼り、ユーザーを新しい有権者情報欄に誘導するリンクを貼ると述べた。しかし同氏はまた、「大手企業からのボイコットは広報上の問題であり、深刻な脅威ではない。」「収益のわずかな割合に影響があるからといって、私たちの方針やアプローチを変えるつもりはない。」と説明した。彼は今回のボイコットは 「評判とビジネスパートナーの問題」であり、「ボイコットした広告主はすぐに戻ってくるだろう。」と述べた。
Facebookの広報担当者は、「この問題を非常に深刻に受け止め、パートナーからのフィードバックを尊重する。プラットフォームからヘイトスピーチを排除することに邁進しており、人種差別的なコンテンツから利益を得ているわけではない。しかし、私たちは収益への影響度合いではなく、ポリシーに基づいて行動している。」と述べた。
ザッカーバーグ氏の態度からも受け取れるように、Facebookが大手企業を必要としている以上に、彼らがFacebookを必要としている。このようなボイコットは、Facebookがこれまでに経験したことのないものであり、より多くの企業が社会的偏見や人種差別、ヘイトスピーチを非難するために声を上げている情勢が反映された結果である。ジョージ・フロイド氏殺害事件や米国での抗議活動に対して世界的に注目が集まる中、Facebookは抗議活動家への攻撃を計画していた暴力的な民兵グループにプラットフォームを提供したことで批判を受けている。
ボイコットはFacebookのビジネスに影響するか
約750の企業がFacebook上でのヘイトスピーチ、暴力、フェイクニュースに対処するよう抗議している。
Facebookのグローバル・アフェアーズ&コミュニケーション部副部長であるニック・クレッグ氏は、Facebookがヘイトスピーチをプラットフォームから削除する意図があることを説明し、「抗議者の多くは、トランプ大統領が投稿したポスト等に怒りを感じており、彼の発言をもっと積極的に削除するようFacebookに求めている。」と認めている。
クレッグ氏は、自分が信じるものに投票することで現状を変えようとすべきだと繰り返したが、Facebookがプラットフォーム改善のため懸命に努力しているとも述べた。
会員制プラットフォームを提供するパトレオンのケリ・ポラード上級副社長は、「Facebookが対応を強化しない限り、内部的にも外部的にもビジネス全体に影響を与えるだろう。」と述べた。
パトリアルク組織とレピュテーション・マネジメント・コンサルタントの会長兼最高経営責任者エリック・シファーは、「Facebookは大きな費用負担を強いられ、広告のボイコットはFacebookを崩壊させうるボディブローである。2020年には75億ドル以上の収益が流出する。」と予想している。
しかし一方で、大手企業はFacebookを必要としており、ボイコットは多くの企業がマーケティング予算を削減している現況の結果でしかないため、実際にボイコットがFacebookにどのような打撃を与えるのかを理解するのは難しい。IronFXはFacebook上での広告を継続するが、これはいかなる差別も肯定するものではない。IronFXはトレーダーを尊重するFX会社として、すべてのトレーダーを平等に扱いサービスを提供する。